永遠の0 (講談社文庫)
ここ数年、何百冊も読んできた中で、図書館で借りて読み終わり、改めて本屋で購入した、
数少ない一冊です。
この胸に湧き上がる熱い読後感を、とにかくこのレビューでお伝えしたかったのですが、
上手くまとまらないまま、日が経ってしまいました。
しかし、数日経った今でも、この本に出会えた喜びは薄れません。
それほど、「読書って、本当にいいもんだなぁ!!」と心から感謝できる本です。
私は浅田次郎氏の小説が大好きで、壬生義士伝も手放せない大切な蔵書ですが、ストーリーの酷似は
全く気になりませんでした。
家族愛に感涙し、ヒューマンドラマに心を奪われ、予想外の展開に感嘆し、愚かで憎むべき戦争と
無能な上層部に怒り、決して繰り返してはならない誤った歴史を学び、爽やかな余韻を残すラストを
心に染み込ませる。
確かに、そのすべてが両書に共に盛り込まれていますが、それは、どちらも素晴らしい小説に他ならないということではないでしょうか?
もちろん、感想は人それぞれなので、私の考えが正しいとは限りませんが、私がこの小説に出会えた事で、自分の人生がまた一つ豊かになったことは間違いありません。
大学生の娘と高校生の息子にも、ぜひ、読んでほしいと心から願っています。
正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために
地球温暖化報道が、ホラー映画のような傾向になっている今日、科学者の側から冷静な分析の報告が出るのは喜ばしいことです。最近は、行き過ぎた報道の反動からか、トンデモ説を含んだ「地球温暖化・懐疑本」が、多く出回っています。しかし本書は、理科系的にも真っ当な「地球温暖化・懐疑本」です。本書は、渡辺正&伊藤公紀・著『地球温暖化論のウソとワナ』(ベストセラーズ)と並んで、理科系科学ファンに推薦できる良書です。
以下、本書の感想を備忘録的に書きつづります。
「地球の気候システム」は複雑で、何が原因か変化するのかわからないのは、日々の天気予報の困難さからもわかります。コンピュータを使っても、TVゲームの中身と変わりません。占いをコンピュータで行っても、人間が行っても当たる確率が上がる訳ではありません。科学的な根拠があって始めて、コンピュータ・シミュレーションの予測が評価されるべきです。
地球温暖化は、事実関係をねじ曲げた報道が多いです。北極圏の永久表土が融ける話、シロクマが激減したという話、などなど。
北極圏は20世紀中、温度が大きく変化しています。前半は温暖化し、中頃に寒冷化し、後半は温暖化しています。これは大気中の二酸化炭素量と比例していません。また20世紀後半、海流が変化して暖かい水が北極圏に流れ込んでいるという事実も重要です。
マイ・リトル・ブライド [DVD]
こういうストーリーの結末って分かりきってるのに、それでも飽きさせず笑わせて泣かせて気持ちをホコッとさせ期待を裏切らない。
監督の信頼を得た俳優陣の伸び伸びとした演技(アドリブも含めて)が反映されてるからかな?
ムン・グニョンのキュートさはそのままボウンに、キム・レウォンから滲み出る優しさはサンミンに投影されててファンならずとも十分堪能可。
特典diskも最高!!
うさぎドロップ (1) (FC (380))
「案外、この世界も
悪いもんじゃないって
りん、
君は知ってるかい?」
30歳独身男子ダイキチと、祖父の隠し子6歳女子りん、ぎこちないけれど精一杯な2人生活の始まりを描く1巻。
ダイキチと自分が同世代なこともあり、妙にリアリティがあって、考えさせられる作品です。
人生とは、家族とは、について30歳前後でいったんちょっと考えるには最高の作品。
(自分のような)30歳前後の普段はこういう系統の作品をあまり読まない男子に読んで欲しいと思います。