ライヴ・イン・オランダ [DVD]
ライブの雰囲気がそのまま伝わってくる素晴らしい作品だった。
夫婦で奏でる音楽は二人だけで演奏しているとは思えないほどのグルーブと迫力を感じる。
ライブ前の音創りや心構えなどのインタビューも充実していて、楽器に関わらず全てのプレーヤー必見の映像ではないかと思う。
タイム・アフター・タイム~ベスト・オブ・カヴァーズ
全部がカバー曲となっており、彼らの定番ともいえる、シンディ・ローパーのTime After Time, エリック・クラプトンのTears in Heaven やスティーヴィー・ワンダー、ビートルズなどの曲もアレンジしてカバー。どちらかというと原曲らしさは消え、タック&パティらしい曲調にアレンジされていて、まとまりのある雰囲気。
パティの太いヴォーカルを支える、タックの繊細なギターの音色。
ギターがリズム、ベース、ハーモニーを担当しているのだが、二人のグルーヴを生み出しているのはむしろパティ。(このアルバムではそこまでわからないが、ライブにいくとそれがよくわかる。)
打楽器から声が出ているかのようなリズム感がタックのギターをリードしているのである。
もっとも顕著に感じられるのは、13曲目の ジャスト・アバウト・エヴリシング ではないだろうか。
音楽・演奏のクオリティ、アルバム全体が作り出しているムード、録音レベルも最高だ。
Lee Ritenour & Friends 1 & 2 [DVD] [Import]
まず、リトナーのスケール大きさと包容力に敬意を抱いた。ギタープレイは芯があり、良く歌う。心憎いフレーズが素敵だ。
何よりバンドとしての演奏が楽しい。以前から見たいと思っていた二人のベーシストの参加が見所だろう。ブライアン・ブロンバーグのウッドベースの音程と音色の良さ。アンソニージャクソンの素晴らしいテクニックとハーモニックス。御大ハービーメイソンのドラムも骨太だ。
会場の雰囲気も良く、臨場感溢れる。とにかく楽しい。買って嬉しいDVDだった。
タック&パティ・ベスト・コレクション
ファースト88年「Tears of Joy」から5曲、89年「Love Warriors」から3曲、91年「Dream」から3曲が収められた1994年ベストで、今回の再発にあたってはボーナス・トラックも2曲追加されています。
99年にNYのクラブ「Bottom Line」でいきなり聴いたライブでは、人の大勢いるその場の雰囲気と合わなかったせいか余り記憶に残らなかったけれど、その後一人になって落ち着いて聴いたこのアルバムは、もうほんと見違えるような素晴らしさです。
静かな中に響く優しい音のひとつひとつが、ゆっくり染み込むようにして心に届きます。有名な「Time After Time」も涙腺を打つ。かけるときの雰囲気も選ぶ、大切に聴きたいデュオの傑作です。
Tears of Joy
ウィンダム・ヒルというレーベルはこのユニットを紹介した頃、
それこそ80年代に一斉を風靡したころの元気はなくなってしまいましたが、
彼らの登場は驚きに満ち溢れていました。
感情豊かでディープなヴォーカル(奥様)に、
マイケル・ヘッジスとはまた違った超絶テクニックの持ち主(旦那)。
タックはアコギスタイルではなく、エレキ。
ヴォーカルを聴くにしても、ギターを聴くにしても、
このアルバムにはウィンダム・ヒルにしか紹介できない
ユニークなスタイルが詰まっています。