プロヴァンスの贈りもの [DVD]
本作では、環境破壊とかテクノロジーの弊害とかを謳っているが、その中身はあまり関係なく(笑)J・ダンテらしい侵略ものだった。いわば「SF・ボディスナッチャー」の現代版とでもいうべき作品で、当初は男性が女性を抹殺するウィルス(?)の話が続き、どこに着地するのだろう、と思っていたが、最後は(恐らく)地球滅亡で終わる。宇宙人そのものは「グレムリン」のギズモに負けず劣らずの魅力的な容姿だが、その割に人間の殺し方は結構残忍で、一撃で焼き殺してしまう。事件は当然世界中で起こっており、地図にマーキングされるのだが、日本でも九州あたりに点が付けられている。ぜひ「九州編」も観てみたいものだ(笑)。メイキングを観ると、本作はカナダで撮られている。名匠、J・ダンテならばやはりハリウッドで撮ってほしかったなあ・・・。TVドラマにしては結構刺激的なシーンも多く、新しいステディカムの使い方も斬新で、面白い。最後まで釘づけにされる作品だ。星4つ。
エキシビション・オブ・サクソフォン
「音が生きている」という感覚におそわれました。次々に、頭の中にイメージが浮かんでくると思います。1つ1つの音をじっくり味わうのもよし、心地よい曲の流れを楽しむのもいいと思います。あと、サックスを吹いている人へ。「こんな素晴らしい演奏できない!」・・・ではなく、「こんな音に近づきたい!!」と思わずにいられないと思います!
プーランク : 管弦楽・協奏作品全集
ピアノ協奏曲2題が1992年2月24-28日、Walthamstow Assembly Hall、オルガン協奏曲が同一日にSt.Albans Cathedralにて録音。シンフォニエッタは1996年1月10日、Salle Wagramにて録音全部で5枚となるデュトワのプーランク管弦楽録音の完全版である。
もはや決定版と言い切れるような名演ばかりである。デュトワのタクト、ロジェのピアノは特に冴えわたり素晴らしい。
このボックス・セットは日本盤はどうも廃盤未発売らしいが輸入盤では入手可能だ。プーランクの音楽を知る上でこの管弦楽曲と声楽曲の部分は非常に重要だと思える。『朝しか作曲しなかったプーランク』の世界は非常に愉しい。
フィガロ ヴォヤージュVol.18 【永久保存版】プロヴァンスとコートダジュールへ。 (HC-ムック)
29歳、南仏在住です。この情報誌のように小さな街を網羅した本はあまりなかったため、現地在住者でもと
ても役に立っています。地球の歩き方にはない穴場がたっぷりで、ゆっくり南仏を回られる予定の方にはとっ
ておきです。軽くて持ち運びにも便利です。ただし、詳しいロードマップがついていないため、他のの地図と
の併用をお勧めします。また、本誌48ページのCucuronの案内にあるNotre-Dame de Beaulieu の写真は隣
町AnsouisのEglise St.Martunのものが間違って掲載されています。
南仏プロヴァンスの12か月 (河出文庫)
ヨーロッパは旅行したことがないけれども、筆者の緻密な風景や料理の描写をよんでいると、プロヴァンスという一つの絵画のなかに入り込んでしまったかのような錯覚を覚える。ピーター・メイル氏は、プロヴァンスに住むためにイギリスから移住してきたというが、この地に対する愛情が、イギリス人ならではの視点から描かれていることからも伺える。ちょっと空想で旅行してみたいと思ったら、完璧な一冊ではないでしょうか。