恋はデジャ・ブ [DVD]
初めは、何だまたか。
ビル・マーレーらしいといえばそうなんだけど、しつこい位、繰り返しの連続の中から真実が顔を出す面白さですね。
自分の手元に置き続けたいDVDです。
見終わった後の「爽快感」たら、そりゃもう最高!
恋はデジャ・ブ [DVD]
この映画が良いと言っている人には会ったことがあまり無いなと思っていたらこんなにレビューがいっぱいあって嬉しかったです。いいよね、これ。アンディマクダウェルの代表作ですかね。"グリーンカード"も良かったけど、これも彼女の魅力がいっぱいです。そして、ビルマーレー。。軽薄かつ嘘つきで態度悪いけど、実はいい奴っていう役が彼にはぴったりですね。あの時間を行ったり来たりしているうちにピアノがばりばりに弾けるようになるシーン。あれがいいです。さいこうでした。
恋はデジャ・ブ [DVD]
結構、考えさせられ、面白い映画なのだが、主演の2人の日本での知名度や地味な設定も響き、
あまり評判にはならなかったと記憶している。
舞台が”片田舎”ということもあったが、日本は世が世だった。
公開された1993年、アメリカでは、クリントンがブッシュ(父親)を破り大統領に就任して
何かが変わる気配を感じていた頃。日本はバブル末期だったが、今と比べればまだまだバブルだった。
丁度、Jリーグが開幕されたり、相撲では曙、若貴兄弟なんかが人気だった頃だ。
2000年以降、主演のビル・マーレイも『チャーリーズ・エンジェル』や
『ロスト・イン・トランスレーション』で ”第一級” という感じだが、どんな映画に出ても、
つかみ所のない、何処かすっとぼけている楽しいところは変わらない。
ある1日を繰り返すことになってしまった男の喜悲劇の中から、
「今」この瞬間が大切であるかを伝えてくれ、また本当の「自分らしさ」を知ることの
大切さも描かれている。
私たちは日々同じ行動を繰り返している。
しかし本当の自分に気づいた時、大きなシフトが起こり、次に必要な出来事がどんどんと起こってくる。
必要な時に必要な出来事や人はやってくる。
この映画は、そのことを再認識させてくれる。
ピアノの上達具合をみると、一体、何回同じ朝を迎えたんだろう。
「2月2日」を繰り返し生きることによって、自己中心的で身勝手な男が、周りに優しくなったり人助けをしたり・・。
変化のない毎日を充実させるのは、自分の行動次第。
その日の自分の取り組み方で、同じ1日が、素晴らしい1日になる。
最後に、ヒロインのアンディ・マクダウェルが、ビル・マーレイに言う言葉。
(近代歴史小説の祖と言われるウォルター・スコットの詩)
自分のことしか考えられぬ者よ
この世を虚しく生き 命絶えたあかつきには
穢れた土くれと成り果てて 挽歌を歌う者もなく
涙する者もなし
詩には含蓄がある。
(DreamTower)