山藤章二のラクゴニメ(3) [DVD]
私の知る限り、志ん生師匠の映像は、NHKのライブラリーに保管されている「強情灸」(?・・・今、VTRが見つからない)化何か一つだけです。
最初、この企画を聞いたとき、「やりすぎではないか?」とも思いましたが、アニメであろうと「動いている」志ん生を再現しようという試みには乾杯です。基礎となる音源も、状態のいいものを選ばれており、すばらしいと思います。
山藤さんに乾杯!ですね。
平成サラリーマン川柳傑作選(1) (講談社プラスアルファ文庫)
第一生命の偉業のひとつがこの「サラリーマン川柳」であろう。
バブルのころ「冠ナントカ」に浮かれた山頂から一気に転げ落ちてきた結果生まれたこの愛すべきサブカルチャー。
いやいやサブカルチャーなどではない。
いまこそ胸を張り、空を見上げ奮い立て同士たちよ。
ひとつひとつがよく分かる。よくぞ言ってくれたの大連発。
ニヤリとし、ハッとさせられ、ジンとくる。
擬態語の悦び。
満員電車の隣の人もきっと同じ気持ちなのだ。隣のひとのバッグに注意してみよう。
もしかすると、この本が顔を覗かせているかも知れない。
山藤章二のラクゴニメ DVD-BOX
CDではうまく伝わらない仕草や、高座を見ていなければわからない「見立て落ち」をアニメで補完している作品です。有名な「火焔太鼓」も、店先に出すためにハタキで叩く定吉、太鼓を担ぐ甚兵衛さん、両手をいっぱいに開いて十万両、柱につかまるおかみさんetc...音源だけではわからない仕草も細かく描かれています。テレビの彩度を下げてモノクロで見ると古い映像っぽくみえてこれもまたオツなものです。
MP3音源は携帯音楽プレイヤーに入れて聴いています。
談志百選
談志師匠による、他の芸人さんに対する評価は、かつて、TBSラジオで毎週土曜日5:00AMからの「早起き名人会」でたっぷり聞かせていただきましたが、これは、主として物故者への追憶でした。
今回は、現役も物故者も全て、まとめて、自由自在に切りまくっております。「歯に衣着せぬ」とはこのことでしょう。
これを、芸人を(に限りませんが)描かせたら絶品の山藤さんがバックアップするのですから、これ以上のものはないでしょう。
思いっきり笑え、時々首を傾げて読みました。