FILL UP THE NIGHT
「オレンジ・エクスプレス」から2年振りに発表された、'83年のエレクトラ移籍第1作。R.マクドナルド・プロデュースによるN.Y.レコーディング。 マーカス&ガッドによる、ずしりと重心の低いリズムに、R.ティーが奏でる、ゆらゆら揺れるローズが独特の音場。そこに、これまでになくリズムを絞り込んだ、というナベサダ・サウンドが乗る、「ラジオ&レコーズ誌、ウェスト・コースト・ジャズ・チャートNo.1」にも輝いたヒット作。 G.テイトの渋い歌声をフィーチャーした、初のヴォーカル・ナンバー#3、レコーディング・スタジオの名を冠した、シングル・カット曲#2、マーカスのスラップから始まる、グルーヴ・ナンバー#7等、全体的に派手さを抑えたカラーで統一されながらも、一曲毎のメリハリがあり、艶やかな音色、N.Y.カラー溢れる雰囲気で聴き応えのあるアルバムです。 次作「ランデブー」も、ほぼ同じプロダクションによる、いわば「兄弟アルバム」という赴きの作品ですが、個人的には、本作の方が断絶イイ出来だと思います。 また、マーカスのプレイが、グッと前に押し出されて録音されており、彼のファンも必聴。 「すべてが熱く新しい。」発売当時のキャッチ・コピーそのままの、名盤です。
エンド・オブ・ア・レインボー
"Say You Love Me"は、ミニー・リパートンの"Lovin' You"、Angela Bofillの"Baby,I Need Your Love("Angie"に収録)"タイプのいい曲だぁ〜。でも私のお気に入りは、5曲目の"Give It Time"なのさ。なによりRichard Teeのアコピが素敵すぎる。曲の終わりの美しいストリングスから、アップテンポな"There Is No Time"に移ると、女性コーラスから後ろで鳴ってるのは、またまたR.Tee先生のアコピなワケでして・・・。クリード&マシュー博士から、幾年たっても色あせないプレゼントなのですよねェェェ!