わたしは瞽女―杉本キクエ口伝 (1977年)
著者の大山という人が結構詳しくごぜの歴史とかを調べていて資料的内容が多いけど基本ごぜである杉本キクエさんの語りで書かれているのですごく読みやすい本だった。
まず東北に長岡ごぜと高田ごぜの組織があって今まで読んでたごぜ本は大体長岡ごぜのものだということもやっとわかった。
長岡ごぜは規律が多少ゆるいけどごぜ活動が行く先々であまり歓迎される雰囲気じゃないけど今回読んだ高田ごぜの人たちは人数は少ないけど(最盛期80人)旅先でごぜさんたちが優遇されることが多かったという。その分規律が厳しかったそうだけど。
といろいろな知らなかったごぜデータが満載のこの本ですが(昭和52年の本)風邪や熱がおさまらないときは金魚3匹焼いたものを飲むかミミズを煎じて飲めば1発で治るという貴重な情報もゲットできました!ほんまかよ!?
高田瞽女最後
大山真人氏の瞽女(ごぜ)本3部作の最後で「わたしは瞽女」「ある瞽女宿の没落」に続く「高田瞽女最後」読む。
著者の深く付き合いのあった高田瞽女最後の座元杉本キクエさんが亡くなった前後の様子から始まり何人かの
瞽女さんたちの人生が書かれてます。前2作とかぶる部分も多少あったけどそれなりに興味深く読めました。
衝撃だったのは昔の話ではなくて取材のため杉本家(キクエさんと弟子二人が住む家)に出入りしてたときの話!
なんと弟子の瞽女さんの一人が作者の森山さんのことを好きになってしまった!!(年齢差30歳以上)
森山さんの嫁になりたいというすさまじい展開に。
それが無理なら杉本家の養子になりその家で4人一緒に住んでほしいと請われてしまう・・・
どういう流れでそうなりこの話がどうなったかはぜひ自分で呼んで確かめてほしいとおもいます。
どの瞽女本より瞽女の女の部分が生々しく書かれてると思った。
いや〜作り話じゃこの展開はありえないな。
事実の持つ圧倒的な力と重みを感じる瞽女本です!
くまのプーさん / ランピーとぶるぶるオバケ [DVD]
劇場用作品と比べればストーリーも浅く作画も見劣りしますが、プーさんやランピーのかわいらしさやキャラクターはしっかり描かれているし、音楽や歌もなかなか良いです。又、ストーリーの一部として収録されている中編「ハロウィンは大騒ぎ」のピグレットとプーや、本編のランピーとルーの友情は、なんだか心がホッと暖まりますよ☆
吾亦紅
「マッチを擦ればおろしが吹いて」で始まる切ない鎮魂歌です。すぎもとまさとさんが母親に捧げる曲として描いたと言われています。さびの「貴方に貴方に謝りたくて」は切なく胸に迫るものがあります。「髪に白髪が混じり始めても俺一生貴方の子供」という締めくくりも余韻に浸ってしみじみします。聴けば聴くほど味のある一曲です。