
指輪をはめたい (文春文庫)
なんというか・・・
結婚したい男の人の赤裸々な話かとおもいきや、
全然違ってて、せつなさとか一種の寂しさとか全然ありませんでした。
主人公のずるさみたいなのが、あまりにもストレートすぎて
ずるくみえなかったり。
面白い本だと思います。
ただ・・・最後が・・・え?って・・・・・

指輪をはめたい
昔の彼女に振られたのをきっかけに、30際の誕生日を迎えるまでに結婚をして幸せになり、元彼女に復習をしたいと考える主人公。
結婚相手を探している内に、なんとなく3人の彼女を作ったあげく、どの彼女も結婚するには今ひとつ欠けていると感じている主人公。それなのに、彼女らに足りないところばかりを観ている主人公は、自分の人生に自信を持てていないし、未来への明確なビジョンがあるわけでもない。
結婚に対する明確な価値観を抱きにくい現代の男性像を浮かび上がらせているように思う。
結末が予想外の形で終わってしまった。
しかし、結末近くになって主人公に語りかける女の子の一言が妙に印象に残った。
「子どもだから、曖昧な約束しかできなかったんでしょ」
いろんな意味で言葉がありません…。