恋に堕ちた翻訳家 (キャラ文庫)
秀香穂里さんの作品としては凡作かな……というのが読了後の正直な感想。
こういうのって映像でやれば効果大だけど、心情も情景も状況もすべて言葉で表現しなければならない小説の場合はちょっと無理があると思います。登場人物(特にメインCPの二人)のセリフが限りなく説明的で、あんまり上手くない芝居の台本を読んでるような気分になりました。秀さんの、詳細・的確で取りこぼしのない、他の作品では美点だった描写方法が本作ではあだになった感じとでも言えばいいのか……。
特に、中盤〜結末への展開はかなりとってつけた感あり。
説明セリフではなく、エピソードの積み重ねであのラストに持っていってほしかった。設定は好みだし、佐々木久美子さんの表紙&口絵も素敵(本文挿絵が少ないのがちょい不満)だったので、その点だけが惜しかったです。
Chara CD Collection くちびるに銀の弾丸
ゲームメーカーに勤務するサラリーマンもの。
澤村役の近藤さんは、攻めなのに色っぽいです。傲慢キャラがピッタリ。
水嶋は、個人的には、丸みを帯びた声(置鮎さんとか)をイメージしていたんですが、聴いてく内に、遊佐さんで良かった!と感じました。
ストーリーもキャストも完璧なので、是非続編のCD化も希望します♪
3シェイク (ラヴァーズ文庫)
まさに3シェイク。三つ巴。誰か一人でも欠けたら意味を無くしてしまう世界に踏み込むお話です。
ストーリーには大きな動きはありません。過去の恋人が出てきたり、誘拐されてかっこよく助けられたりはしません。
三人の世界が入り乱れてどこか突き抜けてしまうお話といいましょうか。あんまり良い言葉が思いつきませんが…。
あらすじや表紙で判断してこの本を買う方なら、ラブラブやほのぼのを求める方はあんまりいないんじゃないかなと思うので第一印象と読後のギャップはそれほど感じないのではないのでしょうか。
ただ一般的な幸せとは程遠いのは確かですのでそのへんは注意が必要かもしれません。
登場人物(3人)はどれもこれも一癖あり、好意を持つことは難しいでしょうが、逆にこういうセックスに紛れた「狂気」のようなものに堕ちていく人間だからこその説得力があると思いました。
共感は出来なくても、自分の価値観とかけ離れた人が踏み入れる世界を垣間見るような…。
ただこれだけのお話だと他にも色々思い当たるのですが、作家さんの文章の巧さが光り新鮮な気分で読めました。
複雑な伏線を張り巡らして展開させていくような巧さではないのですが、文章の一つ一つが重くて説得力があります。安っぽさや子供っぽさが無く、非常にスマートな印象を受けます。
性描写は激しめだと思うのですが、受けの喘ぎ台詞連発などではなく全体的にストイックな文章で書かれるので不自然さを感じることはありません。
Dramatic CD Collection 3(スリー)シェイク
私はこの作品で鈴木達央さんを好きになりました。 武内さんと高橋さんもステキでした。たっつんも一言一言がエロくて大満足です☆とにかく3人でエロ満載です♪