デジタル・デビル物語 女神転生 [DVD]
以前VHS版をみた事があり、「面白かった」という感想をもっていたのでDVDを保存用に買ってみた。ストーリーは、白鷺弓子の転校先、十聖高校はすでに悪魔ロキの召喚に成功しその力を得た中島朱美の支配下におかれていた。だがすでにロキは中島の支配を離れて自らを現世に降臨させようとしていた。その後ロキに見初められ、いけにえにされかかった弓子が女神イザナミの力を得て中島と共に飛鳥へ脱出したが・・・。後はDVDを見てください。
基本的に最近のアニメに比べて見劣りする。はっきり言って原作のストーリーを知っているだけに物足りなさがある。もっと描くべきところを描いて欲しいと思う。また次回作に続くような展開ではあるが、いまのところその気配なしっていうのもさびしすぎる。どうせなら思い切って一話完結のオリジナルストーリーでやってほしかった。ヒノカグツチの剣の登場があまりにちゃちい。
でもやはり「原点」とも言うべき「女神が転生する」のと「仲魔と共に戦う」は押さえられていた。公平な目で見ればB級アニメになるが、メガテンファンとしては未だ高い価値のある物だろう。
TOKUMA Anime Collection『デジタル・デビル物語 女神転生』 [DVD]
小説が出た当時に読み、FC版ゲームにハマった身としては、北爪宏幸氏キャラデザの白鷺弓子が動いて喋るというだけで、衝動買いしてしまいました。
現在、上記キャラデザさんの描く絵は全く別物になってしまっているので、尚のこと貴重です。
☆4つの評価も、殆どそこに集約されています。
作品としては、時間が短い所為か、原作を読んでいないとついて行けない構成になっている上、話自体も単純化されていますので、佳作とも言えないかも知れません。ただ、人が殺されるシーンなどは、原作以上に描写が力入ったものになっていて良好でした。
因みに音楽は全般的に落第点です。
デジタルデビル物語女神転生
後に日本で「ドラクエ」「ファイナル・ファンタジー」と人気を3分することになるRPGシリーズの記念すべき第一作だが、設定・システム・世界観共に独特のもので大衆向けではなかった。
小説による原作が別にあり、それを元にしたアニメ調の主人公2人も後のシリーズの作品と比較すると異色だ。
敵を仲間にするというシステムは後に「ドラクエ」でも採用されたことだが、仲間にした悪魔同士を合体させてさらに強力な悪魔を作り出すというシステムがこのシリーズの「最大の特徴」であることに間違いない。
合体させた悪魔の「今後ともよろしく・・・・・」とか、戦闘時に仲魔にしようとする際の交渉で敵が主人公・中島のパートナーである「弓子」を要求してきたりとか(笑)、それに「はい」と答えると怒った弓子に平手打ちを喰らわされて(笑)HPが半分になるとか、細かい演出が受けた。
でも難易度は高い・・・。操作に慣れていないとマップで迷うし、落とし穴や乗ると回転して方向感覚を狂わせようとする「ターンテーブル」があったりと意地悪だ。ハッキリ言って攻略本なしでは解けないでしょう。最強の武器「ヒノカグツチの剣」も取るのは至難の技。
日本はおろか世界各地の神話や伝承に登場する悪魔・妖精・精霊が多数登場しますが、この頃はまだ種族による「分類」もシンプルで分かり易いです。
最強の仲魔・魔人「クリシュナ」「オーディン」「ガネーシャ」を連れていけば魔王も怖くありませんが、仲魔をダンジョン内で連れ歩くには「マグネタイト」という「餌」が要るため、強力な悪魔は当然のように「大食い」(笑)と、一筋縄ではいきませんでした。
エンディングの最後のシーンでしばらく何もしないでいると「しかし・・・・」という意味深なセリフと共に「裏・デジタルデビルストーリー 女神転生」の道が拓かれます。
でもマップは同じ。アイテムの位置が異なったりするだけというのがまた何とも言い難いですな。
どなたか裏面のエンディングを見た方いらっしゃいますか?
女神転生―デジタル・デビル・ストーリー (アニメージュ文庫 (N‐013))
アニメ化、そしてゲーム化によって一気にブレイクした女神転生シーリーズの原点です。同作者の小説はこの女神転生を含む「デジタルデビル物語」と「新デジタルデビル物語」シリーズの二つが存在します。二つのシリーズ共、同じ世界を共有しているので違和感無く読めると思います(新の最後は主人公を脇役に取られてますが・・)シリーズを通して絵師にZガンダムなどでお馴染みの北爪 宏幸氏が参加しています。北爪氏の描くケルベロスが一番カッコイイです。最近のゲームのケルベロスは小さい犬コロなんですねぇ、時代は変わったようです。