美女秘湯めぐり 松川渓谷温泉編 [DVD]
日中の自然の中で、美しい女性が露天風呂へ入浴するという、癒しのイメージ作品です。
明るい日差しの下で、美しい女性がゆったりした感じで露天の温泉に浸かる。
それだけか、と言ってしまえばそうなのですが、これが本当に癒される。
風のそよぐ自然と露天風呂、水を弾く女性の肌、水面で見え隠れするかわいい乳首、そしてそれは美しい女性。
落ち着いた曲のBGMを使いながらも、温泉での水の流れる音、お湯をかける音など、現場の音をそのまま採用していますので、映像とあいまってその場の雰囲気を十分に味わえます。
温泉へ行こう (新潮文庫)
「これからは温泉の時代です」と編集者に乗せられて、連載された温泉紀行で、全国の名湯・迷湯・奇湯20地域が紹介されています。しかし、そこは名エッセイストにて画伯・食通でもある著者のこと、普通の温泉紀行にはなっていません。著者独特のユーモア溢れるものの見方、そして大食漢の編集者スバル君や温泉狂のドスト氏といったユニークな同行者、旅先で出あった忘れがたい人々らが交じり合って、非常に面白いエッセイになっています。また、著者自身による多数の挿絵(内、半数はカラー)が添えられているのも嬉しい限りです。そして、各地域ごとに「手帳の余白にちょっと」というコーナーがあり、そばや喫茶の名店が紹介されているのも、旅行時に役立ちそうです。要は、温泉ガイド、エッセイ、画集、名店ガイド等々、一粒で何度も美味しい著者ならではのぜいたくなエッセイ集です。
water colors
ドラマの主題歌になっていたそうだが、それは見ていなかったし、シングルも購入していないので、今作の購入により池田綾子の音楽に初めて出会うこととなった。title名『water colors』やジャケット写真からも想像できるように彼女の音楽はPURE系に属する。Piano音を効かせたガチガチの癒し系音楽かなと想像していたが、これは良い意味で裏切られた。ギターメロディーが効いているものやビートを強く効かせたものなど、随所に楽しめる要素が散りばめられている。プロデューサーの力量はなかなかなものと思った。
押さえ気味に唄うVocalが味になっているとは思うが、人によっては物足りなさを感じるのは事実であろう。更に高音部をよりクリアーに唄った方が筆者の好みである。この辺は微妙なさじ加減で大勢には影響せず、次作には改善されることが期待できる。
もっと温泉に行こう! ~PREMIUM SEXY VERSION~ DVD-BOX
温泉リポートなどを見ていると、どうしても女性リポーターのバスタオルが気になってならなかった。不自然であるし、エチケット違反である。
乳首や陰毛の可視/不可視が、裸婦の価値や意味付けを大きく変容させるということについて、たいへん意識的な映像作品である。
日本女性の美しさが美しく描かれている。その美しさはいわゆる官能美や色香といった風情ではなく、媚態をともなう可愛らしさ、可憐さである。あるいは「艶」とでも言うのだろうか。
また忘れかけられている日本の文化風土のもてる美しさをも見て取ることができる。日本において温泉や入浴は特異な意味をもつということを改めて認識することができた。温泉宿の有する幽玄美や建築美がみごとに描かれている。
「恋愛シミュレーション」的なものがあるが、あれはやや白ける。日本男児があのような微温的な恋愛関係に満足してしまうようでは…。
あなたと歌おう
森山良子と矢野顕子のユニット、という不思議な組み合わせのアルバムです。日本のフォーク、ニューミュージック全盛の頃から、女性シンガー・ソング・ライターとして歌い続けてきた2人です。その持ち味も歌唱法も全く違う2人ですが、ずっと気が合うようで、過去に多くのステージでゲスト出演してきたことが今回のユニット結成につながったようです。
1960年代後半世界中でヒットした「青春の光と影」はとても良い雰囲気をだしています。経てきた音楽体験から、同時代性が感じられ、絶妙とも言えるアレンジだったと評価しています。
懐かしの「旅の宿」など、アレンジも凝っていて、この二人の個性の違いが良い意味での化学反応を起こしたかのようなよい影響を与えています。矢野顕子も持ち味の崩した歌い方を極力封印し、森山良子に寄り添っていました。少し鼻にかかった声質が意外とマッチして、ここに同質性を見ました。
武満徹の残した名曲「死んだ男の残したものは」のデュオは心に残りました。谷川俊太郎の詩の意味を深く捉え、見事に歌いあげています。フォークの時代を経てきた2人ならこその歌唱でしょう。
ただ、「Beautiful Dreamer」を2人のア・カペラで披露した曲は気になりました。森山良子の歌唱のピッチが歌の最後になると微妙に下がりますのでハモらなくなっていくのです。矢野顕子が改めて歌いだすと、絶対音感があるのでしょうか、元のピッチに戻すのですが、やはり最後が少し不安定でした。他の曲は良かったわけですから、これだけもう一度録り直しをしたほうが良いのに、と思ったのですが。
「温泉に行こう」は肩の力を抜いた二人の心情を歌っているようでした。
最初の「風のブランコ」、ラストの「あなたと歌おう」はこれからも二人が歌い継いでいくであろう曲になると確信しています。