イタリア
NHKの桂離宮の特集で、カメラが船で池から離宮の建物に近づいていく場面で
バックに流れていたのがこのCDに入っている"Italia"という曲でした。
その時は誰が演奏しているのかも全くわからず、ネットで調べて
このCDに入っていると知り、購入。
ボチェッリの声とクリスのトランペットが素晴らしいハーモニーで
あの桂離宮のシンプルで凛とした風景にとってもマッチしていました。
一流のもの同士って、合うんですね。
それ以来クリスもボチェッリも大好きなアーティストになりました。
他の曲も素敵です。
最新コンバット・バイブル―現代戦闘技術のすべて
前作コンバットバイブルに現代の事情を加え、続編的な内容となっています。一部前作と重複するところもありますが、気にするほどではないでしょう。小火器の基本的な扱い方から、戦車、ヘリなどの支援、特殊部隊まで網羅しているのですが、その範囲が大きすぎるのか、マニュアル的記述は踏襲しているものの、「具体的なやり方」というより「駆け足で説明」というような形になっています。図版も多くはなく、ほとんどが文章だけで済まされています。ありがちなミリタリー紹介本のようになってしまい、前作のようなストイックなマニュアル本を期待する人には、ややがっかりといったところでしょうか。この点を除けば、あいかわらず内容の濃い良書だと思います。
悪を呼ぶ少年 [DVD]
と呼ぶにふさわしい映画。
だが、これは全世界で興行的にこけてしまった結果、今や知る人ぞ知る存在の幻の名画の1本となっている。従って、熱狂的、カルト的ファンは多いはず。小子もそう。
1972年度FOX作品。日本公開は73年だが、その後に登場した『センチネル』や『エンティティ』よりもコケたと思う。
原題がニコール・キッドマン&アレハンドロ・アメナーバルの『アザーズ』と極めて紛らわしいが、ストーリーに類似性はほとんどない(時代背景と舞台は似ていなくもない)。
30年代の米国の長閑な田舎風景を舞台に繰り広げられる、忌まわしい「双子???」の少年の物語。本映画の性格上、それ以上は書けない。
トーマス・トライオンという人の原作(翻訳本も出ていたはず)を基に、原作者自身が脚本・製作総指揮を担当し、何と!『ねずみの競争』『アラバマ物語』『下り階段を上れ』『おもいでの夏』等々の名作で知られる名匠=ロバート・マリガンが製作・監督した。
特筆すべきはジェリー・ゴールドスミスによる、あまりにも美しいテーマ曲の旋律(ゴールドスミスのベスト3に入るスコアーと言える。サントラ盤も出ていた=小子は持っている)。その美しい旋律が逆に、怖さを際立たせる。
60年代は名プロデューサーだったアラン・J・パクラと袂を分かったマリガンが、こういう方向に進んだのは驚きだが、結局、ホラーを撮ったのは唯一この作品だけだった。
北米盤は5年前にオリジナルのスタジオであるFOXからたいへん高画質なDVDが既発売。本国内盤も同等と期待されるが、この価格は例によってかんべんしてもらいたい。
セント・オブ・ウーマン/夢の香り 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
ロードショー時に観て、大いに感動した映画です。
時を経て、ブルーレイ化されて、私も年をとって、再会しました。
若くして観た時の感動とは、少し違ったものを感じました。
無類にすごかったパチーノの中佐が、今回は寅さんにみえた。
あんな人が親戚にいたら、はっきり言って迷惑だ。
彼の兄のシーンは、兄の家族に同情する。
しかし、だ。
あの退役軍人中佐の、心の闇。
アイム・イン・ザ・ダーク。
あのセリフ。
そして、チャーリーを認めてからの、彼独特の愛情、友情の表し方。
圧巻の、ラストの講堂での演説!
どれもこれも、彼のストレートさからくるもので、反感を感じながらも受け入れてしまう。
直球勝負が当たり前でない世の中、たまにこういう映画を観るのも良いのではないでしょうか?
パチーノの最高作だと思います。
セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD]
この映画を見て本当にアルパチーノはすばらしい俳優だと感じました。
私は一人勝手に、映画とは生きる勇気や力を与えてくれるものと定義していますが、まさにこれはそんな映画です。
アカデミー賞主演男優賞をとった作品でありながら長らく再販されず、数万円のプレミアまでついていてなかなか買えなかったので本当にうれしい。
ストーリーはあえて書きませんが、寂しいとき、疲れたとき、それから元気がよすぎて調子に乗ってしまったときにも、観ることで自分の来し方、行き方を、ふと立ち止まって考えさせてくれる映画です。
題名は「女性の香り」なんてちょっと色っぽい題名になっていますが、題名の由来となるエピソードが実にさりげなく、そしてエレガントに描かれている様はとても日本映画では出しようがなく、またあるアルパチーノだからこそ実に洗練されたシーンとなって、見終わった後にさわやかな風をあなたに感じさせてくれるでしょう。
必見です。