大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
ある日突然なくなった炊飯ジャーを、
たまたま見かけた濡れた男が持っていて、
そこからいろいろあって、
五反田の駅ビルの屋上から地獄に旅行に行く夫婦の話。
会話という言語と、そういう意味で言ったんじゃないけど、
という気持ち(非言語)の間を絶妙に表現している。
最近の劇作家出身の作家は、言葉の周辺のニュアンスとか、
言葉の裏側のどろどろした部分とか、
会話のずれの間の気持ちみたいなところを描くのが特徴的で、
そこが面白さとなっている。