陽のあたる場所 浜田省吾ストーリー (角川文庫)
『浜田省吾事典』は、まさしく事典だが、こちらは、伝記風の読み物となっている。
浜田省吾の父親が二次被爆したところから筆が始まり、単行本では収録されなかった、
「Father' son」のアルバムに至るまでが克明に描写されている。
浜田省吾ファンなら、必ず、読んでおきたい1冊。
彼に対する理解が、遥かに上回ること、間違いない。
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで !! 1 浜田チーム体育館で24時間鬼ごっこ ! [DVD]
『ガキの使い』DVD第1弾。
1枚目の『24時間鬼ごっこ』は充分に面白いですね。
ポイントは、やはり2枚目。
1:『100m対決・完全版』
「100m走対決」の放送を再編集したような感じの内容でした。
基本は放送されたものですが、カットされていた部分も割とあるので、
時間的にはそこそこですね。
2:『あの時は・・・』
おなじみのガキメンバー5人+元マネージャーの藤原くん6名で、当時を振り返るコーナー。
2枚目のメインはこのコーナーといっても過言ではないですね。
時間は30分近くあり、レギュラーで放映されていてもおかしくないほど面白かったですね。
DVDの特典としてしまうのがもったいないくらいの完成度でした。
第2巻にも期待!
3:『名作&傑作トーク集』
これは、過去に発売された『漫才大全集1』に収録されているトークの一部を抜粋したもの。
DVDになったのはうれしいですが、チャプターが切られていないのが痛い!
トークを楽しみにしている人は、購買意欲が一気に下がったでしょうね(すんません)
総評:
内容のほとんどは一度放送されたものなので、
2枚組とはいえ、この金額を高いと思うか安いと思うかは個人差があると思います。
ただ、『ガキの使いファン』なら間違いなく買いの1本だと思います。
Persona
ヘビーメタルはやめちゃったみたい。でやっているのはずばり『ミスターミスター』な世界。いわゆるメインストリームダンスポップ=ぶっちゃけて言えば=セリーヌディオンのポジションだよね。だれにでもいけるポップディーバにターゲットを絞ったようである。アジアンマーケットを狙うためにはいたしかたないのか。
作曲をなされないかたなので、マテリアルのできで評価されてしまうという弱点を持っている。メモラブルで印象に残る楽曲が少ない。楽曲はあくまでアベレージばかり。
10点中5点
自白の心理学 (岩波新書)
本書のタイトルには「心理学」の文字が見られるが、扱われている事柄の性質上、どちらかといえばジャーナリスティックな仕上がりとの印象を受ける。
「身に覚えのない犯罪を告白する」という心理は、通常の生活状況に置かれたわれわれには想像すらできないことであろう。本書は、公権力を前にして、そうした状況へと人が追いやられてしまう心のメカニズムを説いたもので、実際にこれまでマスコミで話題になった数々の冤罪事件を例に解説を加えて行くという体裁を取っている。
本書のメッセージが学問的な関心を越えて、社会を生きるわれわれに強く語りかけるのは、自白と冤罪に関する冒頭での筆者の強い問題意識を基礎として話が展開されて行くからであろう。自白至上主義ともいえる現在の警察の体質がいかに簡単に冤罪事件を生み、一度この循環に乗ってしまえば、今度は無罪を勝ち取ることがどれほど困難であるかについて、心理学者の視点を交えて明らかにしてくれる。
難しい専門知識は必要ない。本書を読めば、世の中に対する関心を持たれている方であれば、素直に自白へと人を導くメカニズムが理解できるではずである。また、代表的な冤罪事件の背景についても詳しく記述されているので、そちらの方に関心を持たれている方にも役立つ一冊であろう。
会計不正―会社の「常識」監査人の「論理」
本書は、単に会計不正の事例を紹介するものではない。また、教科書な監査理論を説明するものでもない。浜田氏の監査人としての経験や様々な事例から、帰納的に会計監査のあり方を理論化しようと真剣に試みたものである。従って、浜田氏の独自の理論や解釈が多く含まれる。
私自身「会計監査とは何か」について自分なりに考えてきたつもりだが、この本を読んでハッと思った。何故なら、私が自分なりに持っている価値観は、浜田氏とほぼ同一のものであったからである。それはやみくもに監査報酬の増額を志向するような監査人とは異なる価値観であり、会計不正を絶対に許さないという監査人の「のれん」が監査報酬を生み出しているという前提に立つ価値観である。
第1章のカネボウ事件等の各会計不正事件の分析は極めて理論的。第5章「監査人はなぜ会計不正を見逃すのか」は、現場を知る者からすると生々しいほど冷静的確である。監査論の教科書には書かれていない「生きた監査論」がここにある。会計監査に従事する公認会計士ないしはそれを志す方、関心がある方に強くお薦めしたい書である。
一つだけ批判を書かせていただく。浜田氏が中央青山の代表社員であったのは事実である。粉飾を起こした会社に関与していなければ責任がないというわけでもなかろう。本書の内容が素晴らしいだけに、その点についての反省がないことは残念である。