ユナイテッドアローズ
著者の川島さんはブランドやそのデザインの研究者で、
本書の他にも資生堂やビームスなどに関する本も書かれている方です。
本書では、作り手と売り手のサプライチェーン間で、顧客が最も欲しいものを共通認識することで
商品と販売の両方の価値が顧客満足を作り出す、という「商販連携」という考え方を用いて、
ユナイテッドアローズのここ20年の展開を考察しています。
また、セレクトとオリジナルを統合したアローズやビームスなどを著者は「セレクト一体型SPA」とし、
その形態や商品調達の流れなども詳しく書いてあります。
アローズ系列ブランドの誕生の経緯や、ブランドのポジションなどアローズファンなら
ぜひ知っておきたいことなども散りばめられているので、アローズが好きな人、ブランドを考察したい人、
アパレル業界に興味がある人、など一読の価値はあります。
プラダを着た悪魔 (特別編) ユナイテッドアローズ コラボレーションBOX [DVD]
主人公が成長していく物語。
ファッションに無頓着でファッションにこだわる人たちを鼻で笑うそんな性格。
お金を稼ぐために興味もないファッション雑誌社へ面接へ行き、トップの気まぐれによって採用される。
成長すると共に彼女を取り巻く環境が変わって行く――。
私は全く素人の人間が、経験を積んでファッション業界のトップへ
登りつめて行く話なのかと思っていましたが少し違いました。
主人公が就職してすぐにファッションセンスがアップしてしまったところに「あれれ?」と置いてきぼりをくらった感じを受けましたが、
この映画は成長過程初期からを中心に描いているのではなく、成長過程中期から後期、その後を描いているといったところでしょうか。
最後に主人公のとった行動は…見てのお楽しみですかね。
また、ハッピーエンドなので安心してみることができます。
ユナイテッドアローズ 心に響くサービス
私の勝手な希望だが、なぜユナイテッドアローズという企業がこれほどまでに成長しているのか、接客以外で、その要因が知りたかった。
本書では、成長要因を顧客サービスに求めているが、いまひとつ抽象的な気がする。
確かに、タイトルにも『心に響くサービス』とサービスに言及しているので、タイトルに偽りがあるわけではないのだが、内容も会社のお題目の部分に依拠する部分が多く感じる。サービスについて、記述するのであれば、店舗の現場の人は、実際には、どう考えているのかをもっと知りたい。また、本部と現場の乖離をどのような方法でなくそうとしているのか、さらなる具体的な記述がほしい。
私見だが、私が感じるUAが伸びている要因。
接客が押し付けがましくないこと。そして、無理に買わせようとしないところ。そこが、非常に良い。
メンズ、ウィメンズを問わず、先を行き過ぎず、少し洒落た服を、少し高めの値段で提案している。
カップル、家族で買い物ができるので店舗滞在時間が長くなる。
男もおしゃれをしたいのに、その要望に応えるお店が少ない。
以上、蛇足ながら書かせていただきました。
Cocoloni utao ナカガワトシオ ソングブック
久し振りに音楽として真剣に何度も聴ける人のCDに会った、という感じです。といってもCMに使用されている曲が多いので、耳に入り易いのでご安心を。ずっとユナイテッドアローズのラジオコマーシャルの曲がかなりお気に入りで誰の曲か調べずに何年か経ったとある日、アマゾンのどなたかのレビューで中川俊郎の名前を見て検索して偶然このCDの発売予定を知り、購入したというのが経緯なので、特に中川さんについて詳しく知っていることはありません。いわゆるアーティストの新作という類のCDではないので、一曲ごとの時間も短いものが殆どですし、歌ばかりというわけでもないので、そいうったものを期待している方にはつまらないかもしれませんが、曲の構成と聴き易い旋律のバランス、それと演奏がとってもしっかりしている印象。曲想も変に甘すぎずに独自の「節」を感じられたので、好き嫌いはあるかもね。歌バージョンの「cocoloni utao」もかなり気に入りました。うん、いいねぇ・・・
touchII
どれも聞き覚えのあるCM音楽です。普段テレビで耳にするときは宣伝映像やナレーションのインパクトを支える黒子役として、ちょっと聞きとりにくいくらい小さな音量だったり、すぐにフェイドアウトしてしまってますが、こうして音楽だけ取り出して聞いてみると、どれも楽曲として丁寧に作られていて、そこから新しいイメージがわいてくるようです。いつもの15秒CMだと、ちょこっとだけ部分使いして終わりなわけなので、フルバージョンが収められたこのCDはエコ的にも正しい。と思いました。