音楽の贈り物~エフゲニー・キーシン・ドキュメンタリー [DVD]
エフゲニー・キーシンのドキュメンタリーDVDです。キーシン自身のインタビューやリサイタル前の練習風景も収録することで、ピアニストとしてだけでなく人間としてのキーシンの魅力がよく伝わってくる1枚になっています。特にインタビューの中では子供の頃に自ら作曲した作品を演奏してみせたり、彼の人生に音楽とピアノがいかに関わってきたかが分かります。
収録曲もハイドン、モーツァルト、ベートヴェン、ショパン、リストと幅広く、ちょっとしたベスト版のように楽しめます。
内容は五つ星ですが、国内版は輸入版と比べるとままだまだ高価なので四つ星です。輸入版(ASIN: 6305785023)もRegion ALLなので日本のDVDプレーヤーで問題なく再生できます。しかも日本語の字幕まで入っています。
キーシンのファンにはもちろん、これからキーシンを聴いてみようとする方にもお勧めです。
ムソルグスキー:展覧会の絵
キーシンが始めて日本にやってきたときは、その演奏からは
なんとなくひ弱さが感じられ、良い印象を持ちませんでした。
しかし、こんな大ピアニストに育つとは!
グリンカ作曲バラキレフ編曲の「ひばり」では、細かい音の中から
悲しいメロディーをとても美しい音で浮き立たせています。
こんなに上品で美しい演奏は、そう出来るものではありません。
このCDの目玉、「展覧会の絵」も驚くべき演奏です。
キーシンは強い音を出すときに、決して乱暴に鍵盤を
たたきません。それなのに、強い音の説得力は十分です。
音の芯が強いというか、音圧が強いというか・・・。
ピアノがどうしたらよく鳴るかを、天才的に把握しているのでしょう。
もちろん、技術も天下一品です。
キーシンは今後がとても楽しみなピアニストです。
キーシンの才能をいち早く認めたのは、カラヤンでした。
やはりカラヤンの音楽的才能の発掘眼は本物だったのです。
展覧会の絵のピアノ版のCDは持っていないという方も、
決して買って損はないCDだと思います。
世紀のピアニストたちの共演~ヴェルビエ音楽祭&アカデミー10周年記念ガラ・コンサート・ライヴ [DVD]
とても凄い企画の音楽祭なのですが、なんと言っても
そこはかとなく生まれる出演者の笑顔が印象的でした。
音楽って、やっぱり楽しいです。