ロールド・ゴールド・プラス~ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ
本来75年に出したアナログ2枚組に12曲追加したものだそうでホット・ロックスとシングル・コレクションを混ぜてとりあえず出した感じ。ジャケットのデザインもオリジナルらしいがショボイ。シングル・コレクションはほとんどモノ音源で構成されているがアルバム以外でステレオで聴く事が出来るのは○だがこの内容で今さらサティスファクションがモノ収録はなかろう。ホット・ロックスをも網羅している点と価格を考えるとベストの王道的な位置になると思う。が、初心者にはちょっと詰め込み過ぎの感も。ここだけで終わる人には良いと思うが元々興味があってストーンズの世界に足を踏み入れる第一歩という人にはオススメしない。アルバム数枚持ってる、買うであろう人はシングル・コレクションをオススメする。
MODERN TIMES ROCK’N’ROLL 【CD】
いやー、このアルバムは素晴らしく格好いいROCK'NROLL作品だ。往年のロックファンであれば誰もが知っているナンバーが次から次へと溢れ出す、まさにROCK'N'ROLLおもちゃ箱とでもいう感じだ。OLDIESがHOTEIのギターでMODERNTIMEに蘇るここ最近では出色の作品で、何よりも布袋自身が語っていたように「ROCK=ギター」というコンセプトが見事に表現されている点が素晴らしい。とかくカバー作品というと、とにかく原曲に忠実な「完コピ」か、やたらスローテンポでメロウな感じで「アーティスティック」にしてみました的なものが多くみられるが、このアルバムは「ロックはギターとビートだ」とでも言いたげな、兎に角「痛快」で「爽快」で大変「愉快」な作品だ。よくよく考えればこういうカバー作品が作れるのは布袋をおいて他には見当たらないという程、まさに「HOTEIROCK」だ。出来れば、この中には登場していない「ZEP」や「WHO」や今回取り上げたアーチストの他の作品でのPART2なんかも是非聞いてみたいものだ。と思っているファンも少なくなかろう・・・
悪魔を憐れむ歌 [DVD]
私はこの作品を見て、デンゼル・ワシントンが好きになりました。
この映画は本編(特に頭の方)をちゃんと見ていないと全く分からない映画。良かった点は、BGMの歌詞を土台としてストーリーが進んだという新しい方法と、ワシントンの演技!惚れるねぇ。
悪かった点は、何故ジョーンジーが触れてもいないホブズに霊が乗り移ったのか?その他にも訳分からない事がいっぱいあった。
けれどもハッピーエンドというベタな終わり方ではなく後味の悪い映画もそう言う面では良かった!!と思った。
ハイド・パーク・コンサート [DVD]
内容自体はブライアンの追悼とミック・テイラーの初お披露目ということでストーンズファンなら十分価値あるものですが、画質・音質がちょっと不満な作品です。音楽鑑賞としてではなく記録映画として見てください。(繰り返し見るには厳しいかも。)
List
1.Midnight Rambler~Street Fighting Man
2.Satisfaction
3.I'm Free
4.I'm Yours,She's Mine
5.Jumpin' Jack Flash
6.Honky Tonk Women
7.Love In Vain
8.Sympathy For The Devil
ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 [DVD]
ストーンズに密着したM・スコセッシの新作がいよいよDVD化されるが、その前にJ・L・ゴダールによるストーンズとのコラボレーション・フィルムが再販。完全版と銘打たれたのは、従来のゴダール版に製作者が商業ベースを考慮して再編集した版が加えられたのが理由だが、監督の意向ならいざ知らず、特にペアリングする意味も感じられないし、ゴダールが激怒するのは当然だが、正直両者には一見しただけでは殆ど違いはない。むしろ、演出指導や"現実"への映画の係わり合いを語るゴダールの姿が見れるメイキングが貴重。
映画は、68年ロンドン、新作アルバム製作中のストーンズのレコーディング風景と黒人過激派ブラックパンサーらによるアジテーションと寸劇をシンクロさせ、楽曲と革命の成り立ちを追った伝説の作品。当時、ゴダールもM・ジャガーもブラックパンサーを熱烈に支持していた。
全編長回しの多用だが、名曲「悪魔を憐れむ歌」誕生までの軌跡が窺えるのが、ストーンズ・ファンには何より魅力だろうが、アンヌ・ヴィアゼムスキーが狂言回し的に何度となく登場し、壁や塀にスローガンを落書きしたり、マオ主義、ボリビア革命、「我が闘争」ら政治的テキストの引用に黒人解放運動の意味と経済的根拠らがインサートされる革命劇はどう映るのだろうか?
ライブでの躍動感とは打って変わってのミックの知的で静かな創作風景と後の自殺を予見する様な淋しげなB・ジョーンズが印象的。
それにしても、40年を経た今日でも色褪せないストーンズの神話的パートと、今日では虚しく忘却の彼方の如き革命劇のパート。68年から遠く離れて、とのフレーズを感じずにはいられないが、若い世代には、これもポップと映るのかも知れない。