ベーム/W.A.モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』全曲 [DVD]
ベルリン国立劇場で、若手中心の配役。指揮はバレンボイム、映画監督でも名高いドリス・ドーリエが演出と、見所満載で、しかも期待を裏切らない舞台に感動!なんと言ってもドロテア・レッシュッマンの歌と演技がきらりと光る。安定した高音と、よくとおるその声質に、画面に惹きつけられることしばしば。他のキャストも、もちろんいい。
演出は70年代風と、実に斬新かつポップ、しかしどこか懐かしく温かなイメージの舞台に仕上がっている。男性は最初はスーツ姿、後にヒッピー姿で登場する。ドン・アルフォンゾは老人ではなく青年の設定だし、女性はミニスカートをはいている。ドーリエの演出は、突然降ってわいた恋煩いにとまどう女性の姿を、とても率直に現実味を帯びて表現することに成功していて、男性が見ても女性が見ても、妙に納得してしまう映画のようなストーリー作りとなっているのが印象的だ。
ヴェルディみたいに劇的でないと、ちょっと退屈してしまうという人にも、自信を持ってお勧めできる舞台だ。
audio-technica アートモニターヘッドホン ATH-A900
まず、装着感が良い。 ぴったりフィットして軽く、密閉型なのに長時間使っていても疲れません。
そして、音。 ひとつひとつの音がくっきりと鮮明に、耳で聴いているのに身体全体に柔らかく響いてくるような不思議な体験に、ちょっとした感動さえ覚えました。
高尚な音楽を聴くわけでもない私には贅沢品だと思いつつも、思い切って購入した甲斐がありました。
これまで散々聴いて新鮮味がなくなっていた曲でも、こんなにいい声&曲だったっけ?と感じられるから不思議。 ヘッドホンでこんなにも違うものだとは知りませんでした。
たいして滑れず苦手意識さえあったのに、北海道の広大で上質な雪質のスキー場で滑ってみて、スキーって楽しい!と初めて思った体験にちょっと似ています。 ある意味、初心者にこそふさわしいのかもしれません。
推薦してくださった皆さんのレビューに感謝しております。
POLAR(ポラール) ハートレートモニター RS300X ブラック
1ヶ月走り続けたのに、まったく体重が減らず
有酸素運動の為に、心拍計を購入いたしました。
購入前は色々と比較したのですが、
電池が交換できるというのを考えてこちらのものを購入
GPS付のものは購入しませんでした。
すごくいい商品だと思いますが、
全部の機能を使いこなすには
添付の説明書だけではわからず
webを見ろということですが、
webも見てもいまいちよくわかりませんが、
心拍・ストップ・ラップの機能には満足しております
ただ、夜間走る方には少々不便で
バックライトあるのはあるのですが、
ラップを押したときに、バックライトが光ったり光らなかったりと
説明書にバックライトの機能が詳しく書いていないので、
そのあたりの取扱がよくわかりません。
別のボタンを押せば、強制的に
バックライトがひかるので大丈夫ではあります。
昼走るランナーにはもってこいです。
夜間の方は、機能がわかれば苦労しないと思いますが
それを調べるのがちょっと大変
リヒャルト・ホイベルガー「オペラ舞踏会」 [DVD]
イタリアオペラは外国志向が強く、パリを舞台にしたものでは「椿姫」「ラ・ボエーム」の二大名作がある。ひきかえドイツオペラは国内びいきだが、オペレッタは話が別で、パリものでは「メリー・ウィドー」「ルクセンブルクの伯爵」そしてこの作品が代表的だろう。
いきなりロートレックの絵で幕をあけ、画伯自身がモデル相手にパリのゴシップを物語るという形で話が進められる。そして何と全編ロートレック調の書き割りがバックなのである。意地悪くいうと、豪華なセットが売りのこのシリーズとしてはかなり経費節減した感じだ。キャストも馴染みがある歌手はハロルド・セラフィンぐらいで小粒な感は否めないが、三人のソプラノ(一人は女優ですね)はチャーミングだし、狂言回し役のタチアナ・イワノヴァがまさにロートレックの絵から抜け出たような容姿と存在感で場面をさらう。豪華さやスケール感を小味なセンスやアイディアで補った作りなのである。
ちなみにオペラ座での大舞踏会はウィーンだけの風習だそうで、レハール作品でで描かれるものと同様、ここでのパリもあくまでウィーンっ子の心の中に存在する夢の都なのだろう。
この「オペラ舞踏会」は話が「こうもり」の二番煎じっぽいせいか今ひとつ知名度がないが、リヒァルト・シュトラウスにも通じる爛熟・倦怠の気配も漂う美しいオペレッタ。確か日本では全曲レコードも出たことが無かったと思うが、ベテラン指揮者マッテスの棒も快調なこの映画版を機に多くの人に親しんでもらえればと思う。