明日のナージャ (1) (講談社コミックスなかよし (1029巻))
現在TV放送中の「明日のナージャ」をあゆみゆい先生が漫画化!
繊細かつ美しい絵柄で綴られるエピソードの数々は、TV版を元にしているものの違った趣きがあります。(収録内容はレマン湖のほとりでフランシスと朝を迎えるまで)
他にもキャラの微妙な設定の違いを余白(雑誌掲載時のあらすじ部分?)に描いてあったり、3等身ナージャも楽しめます。パジャマで寝てる姿が特に可愛いの!
敵役のヘルマンがテキトーに描かれてる印象で、数少ないファンとしては寂しいです。
明日のナージャ (2) (講談社コミックスなかよし (1041巻))
1巻は作者のあゆみゆい氏も書いているようにアニメの展開に沿った物語だったのが、2巻に入ってから漫画オリジナルの展開になっています。
登場人物もアニメとは違った活躍をしたり、全く活躍しなかった人が漫画ではとても重要な役割を果たすなど見所がたくさんあり、アニメを観ていた人ほど楽しめるのではないかと思います。ローズマリーやメリーアンなどは話の展開上出てきませんが、その分ナージャと母、フランシスとの恋に焦点が絞られているので、ふたりを想ってナージャが涙するシーンなどではアニメよりも盛り上がれます!
この人(あゆみゆい)の漫画を読んだのは「明日のナージャ」が始めてでしたが、全50話もの原作の物語を単行本2冊できっちりまとめ、描くべきところ(ナージャの恋と母親探し)は描き、アニメで消化不良だった部分はかゆい所に手が届く親切さでファンの気持ちをフォローしてあり、こういう描き手にコミカライズしてもらえてたナージャという作品は幸せだと、読み終えてつくづく感じました。
脇役キャラをアニメよりも丁寧に拾い上げ、限られた枚数の物語の中にしっかり登場させ独自に動かしているあたり「ただのコミカライズじゃないんですよ」という作者のメッセージが聞こえてきそうです。
この値段出して損はないと思います。