ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士抄
異常なまでの音の濃さ。
変質的な、低音。点で埋めるごとくな、ノイズ。ヴォーカルは様々なエフェクトにより、音に埋もれ同化している。
コンセプトアルバムの極地。
歌詞カードを確認しながら、では勿体無い。
何かをしながら聴き流す、では勿体無い。
小説を読む、映画を観る、漫画を見る、写真を見る、日記を見る、音楽を聴く。
行った事のある風景、一緒にいた人、聞いただけの想像の場所、名前も思い出せない誰か。
自分が体験し、感じて、考えた、様々な現象が、次々と引き出されて行く様な、不思議な感覚。
走馬灯、このアルバムは氏のヴァーチャルな臨死体験なのでは。
それにつられて、引き出される、自分の覚えてるコト、忘れていたコト、忘れたいコト。
曇り空の浜辺に車を停めて、カーステレオの音量を上げて、聴いてみたい。
あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜 惑星漂流60周in東京 [DVD]
時代を適格にとらえた音楽活動。
もちろん3時間では表現できないが、その集大成として重要な映像。
ジャンルなんて関係ない、すべての音楽を愛する者なら体験すべき作品。
これこそ、レジェンド!
ガンダム OP/ED COLLECTION Volume 2<最終巻> -21st Century- 【2010年3月31日までの期間限定生産】 [DVD]
自分は二枚組じゃなくてよかったと思います。SEEDとかはあまり好きじゃないので一緒にされて6000円だったらまず買わなかったので
ユリイカ2008年12月臨時増刊号 総特集=初音ミク ネットに舞い降りた天使
ネットからムーブメントになったシンセサイザーソフト『初音ミク』を、評論誌ユリイカが多角的にまとめた感じの本です。
(ユリイカ誌は以前も『ジョジョの奇妙な冒険』などの評論本を発行した事があります)
ボリュームは言う事ないですね。開発者から大物ミュージシャンに至るまで、色々な視点から迫っています。
ソフト『初音ミク』の使い方やアドバイスなどは特になく、時代背景やオタク文化、誕生〜これからやSF論などが主に論じられています。
絵師によるカラー絵があったり、人気曲紹介もあったりと、良く知らない人へのまとめ本としてもいいと思います。
気になった点は、主にニコニコ動画での経緯を扱っているためか、PIAPRO(メーカー運営のサイト。曲や動画などが投稿される)や旧ボーカロイドソフトなどへの言及がほとんどなかった点などでしょうか。
あとは本の性質上しかたないのもあるとは思いますが、「批評専門用語」とでも言うべきか、そういった単語や言い回しが分かりにくかったり、場合によっては鼻につくことがしばしば…。
音楽誌や映画誌などでも日常茶飯事ですが、「そのオーラルなパーソナリティとメタフィクションであることのうんたらかんたら」みたいな…。
もう「すごいよかった!」の一言でいいじゃんめんどくさい、と思います。
MOTHER
このアルバムの復刻のためにどれだけの人が力を尽くしたのでしょうか。みんな総フライングマンとなって頑張ってくれた、その賜物なのですね。ただひたすら享受するだけの自分が、ホント恥ずかしいです。どの曲も、ほんとすばらしい。何か理想にみちてて、意欲を感じて・・・特に、10のEight Melodies、泣きそうです、美しいです。それになんていうのだろう、いつか昔、好きなアーティストのアルバムが店頭で平積みされててるその一番上を、試聴もせず信じて買えた頃の喜びさえも甦ってくるようです。聴いてるだけで、僕も何かしなくちゃ!って触発されました。また明日からもこれ聴いて頑張りたいです。