Sphinx Rose(初回生産限定盤)(DVD付)
今回のアルバムは、全体的にベンジ-のやさしくて包み込むような歌声がとても印象的で、心に染みました。 9曲目『COOLER』や12曲目の『光のスクリュー』は特に、映画のエンディングのように印象的な哀愁感を感じます。歌詞、音、メロディー全てがよくて、目を閉じて聴くと曲に入り込んで涙が出てきました。 このアルバムで、私の中のベンジ-の世界が広がりました。
スフィンクス (flowers comicsシリーズここではない・どこか 2)
ラスト『世界の終りにたった一人で』が秀作です。
大女優・森○子さんのような高齢の絵画作家と、主人公の父母も取り巻く因縁が鮮やかなタッチで描かれます。私の物語の予想を裏切る、素晴らしいラストです。こういう素晴らしい物語が、繊細な絵で描かれているので、萩尾望都さんのファンはやめられません。
『青いドア』のなかのセリフ、「人の縁とは業」という下り。
体を悪くした主人の両親の面倒を、これからみなくてはならないという重荷が目の前にある私にとり、とても心にしみる一言でした。主人とは縁があって結婚したわけですが、彼の親とも何かの「業」で、私に与えられた運命なのでしょうね。
今後もこのシリーズは続きます。主人公の生方正臣さんがどんどん若返っていくのがちょっと気になりますが、今後もとても楽しみにしております。
シューマン:謝肉祭
クラシック・アルバムを選ぶのは難しいですね。
シューマンの作品を聴きたいと思っていたのですが、どのアルバムも似たような構成になっています。
そこで演奏家という選択肢があるのですが、演奏家による違いが今ひとつわからないんです。お恥ずかしい限りですが。
こうなると後は直感になります。
そういう経緯で選んだとしても決して後悔するようなことはありません。
シューマンの代表的なピアノ曲がいずれも収められていますし、気持ちよく聴かせていただいています。
まずは、じっくり味わって、さらに欲求が高まれば次に進めばよいのだろうと思っています。
最初に選んだ一枚から出発するのでしょう。最初は直感です。
ボーンキッカーズ [DVD]
『BONES』×ナントカ(忘れた…)と評されている通り、考古学調査者のため遺骨・遺物を発見し調査し、歴史の解読その他をおこなう彼ら。かといって『BONES』のようにシッカリと奥まで追求はしないし、全二話と書かれているけれども続きができそうな終わり方(調査団ですから、ドラマでも続けられますよね、『BONES』みたいに)。
ちょっとB級くささが漂いますが、おもしろいといえばおもしろいです。微妙なCG具合とメーキャップ具合が気にならない、血みどろの抗争なんてないただの発掘調査を気にしない御方でしたら(一話目は首ちょんぱとか火だるまとかありますが)(二話目は微妙な恋愛模様を描いてたり…今更それ出すかっていう^^;)。
創世の守護神 (小学館文庫)
御存知ギザ・ネクロポリスの建造物(大スフィンクス、三大ピラミッド、衛星ピラミッド、参道、河岸神殿等)が如何に時の天球運動を地上の建築物に、それも超高精度に再現しようとしていたかをスリリングかつエキサイティングに追究していった探究の書。
結論としてはスフィンクス下の未発掘の最重要地下室を推定しておりその発掘が今後の調査に決定的な要素となることが明言されているが、本書の原書が出て早十年、調査は進んでいないようだ。本書は同時に、生粋のエジプト人ザヒ・ハワス博士やケーシー財団から支援を受けて身を立てたマーク・レーナー博士という尊敬すべきエジプト学の権威者たちへの開かれた批判の書であり、将来の発掘が国際的に完全に開かれたかたちで進められることを切に願った希望の書でもある。
管見では、天空の星座は宇宙全体に比して一領域にすぎない銀河内の互いに座標が全く違う恒星関係を地球に注がれるエネルギーがより大きいものを順に神話的に理解したものに過ぎない。だから、よく見える星というのはエネルギーが少々低くても近い星か、遠くてもエネルギーが十分大きい星には違いないものの、天体物理的には恒星間に関係はないと考えねばならない。確かに不滅の生を望み万年単位の天体の観測実績を持っていたとしか考えられない太古のエジプト人は、そんなものを地上の巨石で表現しようとしていたのだろうか?それとも、著者の言うようにもっと深い意味が隠されているのだろうか。著者たちはピラミッドとスフィンクスを実際に建設した太古のエジプト人の命運には言及していない。その高度さを、まず読者と共に確認しようとしているだけなのだ。それが神によって実現したとも、宇宙人によって実現したとも、はたまたアトランティス人によって成されたとも言っていない。しかし、それらを否定してもいない。