大吟醸
唯一無二の声というものが存在する。日本では小田和正や中島みゆきを思い浮かべる。ただ、歌がうまいというだけではなく、聴けばすぐに誰が歌っているかわかる。わからずにはいられないという声の持ち主の事だ。
中島みゆきは他の誰とも違う。あの低く響く力強い声。他の歌手に提供した曲でも、はやり本人が歌うほうがしっくりくる。
14「ファイト!」がいい。サイモン&ガーファンクルの「戦場にかける橋」のように静かでシンプルな調子から徐々に盛り上がる。飛び立てずにまごついているときに、背中を押してくれる曲だ。
歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007- [Blu-ray]
2007年9月から12月まで行われた『中島みゆきコンサートツアー2007』から、
12月18・19日の東京国際フォーラムでの公演を収録したDVD(2008年6月発売)のblu-ray版。
音声はリニアPCMステレオとDTS-HD Master Audio 5.1chの2種類。
中島みゆきの客なしスタジオライヴ『中島みゆきライヴ!Live at Sony Pictures Studios in L.A. [Blu-ray]』とは違った、
通常のコンサートツアーの初映像作品です。
内容の素晴らしさはDVD発売時にさんざん皆さんがレビューしておられるので、主にソフトに関するレビューです。
収録内容・ブックレット・ジャケットの仕様はDVDと全く同じですが、発色やクリアさは確実にblu-rayの恩恵を受けています。
冒頭でステージの全体を引きで撮影した場面が出てくるのですが、それが会場で肉眼で見た雰囲気そのままで
まるで会場に居るような錯覚に陥って、DVDで何度も観た映像なのに、思わず「おっ!」となりました。
この画質だけでもDVDから買い換えて良かった!と私は思いました。
特に照明は「こんなに綺麗な照明演出だったんだ・・・」と再認識する程です。
しかし、blu-ray化時に映像特典等で追加を期待していた、ライヴ盤CD『歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007-』
には収録されていた3曲「ホームにて」「蕎麦屋」「EAST ASIA」が入っていないのと、
Blu-rayの容量的にディスク1枚で収まる内容をDVDと同じ2枚に分けてしまったのは、やはり残念!!
映画のソフトと一緒にしてはなんですが、映画のソフトだと映像特典を追加して何回も再販される場合が多々あるので、
このblu-ray版『歌旅』も既にDVDで購入済みの方を考慮して、それ位の差別化を図っても良かったのでは?の−★です。
3年B組金八先生 第2シリーズ(9) [DVD]
私は第1シリーズの方が好きで、まずそちらのDVDをフルセットで買った。第2シリーズは中島みゆきの『世情』が流れるシーンだけもう一度見たくて、No.9だけ買った。この1枚を見た後で、他の8枚も揃えようと思った。やはり、第2シリーズも名作だ。フルセット買う踏ん切りが付かない人は、邪道だがNo.9を先に見ることをお奨めする。
中島みゆきライヴ!Live at Sony Pictures Studios in L.A. [Blu-ray]
2004年9月にL.A.のソニーピクチャーズスタジオ内にあるスコアリングステージで行われたライヴを収録した
同内容のDVD(2005年3月発売)のblu-ray版。
音声はリニアPCMステレオとDTS-HD Master Audio 5.1chの2種類。
デビュー以来、音楽劇的なコンサートの『夜会』の映像作品はあったものの、
純粋なライヴ映像を撮影したことがない中島みゆき初のライヴ映像集!
元々はTV放送されたものですが、それに曲を追加し、メイキング部分を再編集したものが収められています。
過去の歌を新たなアレンジで歌い直したアルバム『いまのきもち』からの4曲を中心に、
ヒット曲「地上の星」「銀の龍の背に乗って」を含む全7曲を収録。
ライヴの行われたスコアリングステージは、普段は映画等の音楽を録音しているスタジオで撮影用に作られてはいなく、
壁の板がむき出しのどちらかと言えば倉庫っぽいというか、かなり殺風景な感じなのですが、
円形に組まれ配置されたミュージシャンやコーラスの中心部に中島みゆきが立つだけで、趣きのあるステージに!
そして、このライヴのみゆきさん、とても綺麗です。
観客なしのスタジオライブなので、普通のライヴとはまた違った雰囲気が出ていると思います。
それゆえか、通常のコンサートを収録した『歌旅』では邪魔に感じた曲間に挟まれたメイキングは、
このソフトでは全くそう思うことはなく、逆にライヴを皆で作り上げて行く「熱」みたいなものを感じられて良かったです。
エンドロールはBGMと共に必聴・必見!
さて、このblu-ray版の画質ですが、もともとハイビジョンで撮影されたようでDVDでも十分綺麗でしたが、
Blu-rayになってさらに発色やクリアさがUPしており、blu-rayの本領発揮という感じですね。
DVDからの買い替え推進いたします!!
しかし画質がUPした分、歌と映像の別テイクを合わせたものと思われる「この空を飛べたら」のズレがDVD以上に気になりました。
貴重なライヴ映像なのだから、この辺りはもう少しちゃんと編集していただきたかったと残念の−★です。
もちろん、内容的には大満足オススメの★★★★★