ジャック・ソード 選ばれし勇者 [DVD]
○良い点
照明、撮影、音楽は一級品。
キャストもチョッキー・カリョなど面白い顔ぶれが揃っており、
中でも注目すべきは、主人公の少年時代を演じるレオ・ルグラン君。
ものすごい美形です。
●悪い点
各シーンがいちいちゆっくり進むので、ダラけてしまいます。
丁寧な作りだというのはわかりますが…
◎総評
いわゆる仇討ちものなのですが、
アクションは二の次で、史劇ロマンスに近い感じ。
恋人とは別に、主人公を愛するもう一人の女性がいるのですが、
彼女の存在感が実に可憐で、観て良かったなと思いました。
ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション [DVD]
尺が足りないのはしかたないとして、この映画においては、若きハンニバルの役の彼はすごく合ってると思います。
ハンニバルが物語が進むにつれて、二人目の人間を殺してしまうところの演技はとても良かったです。ムラサキの役の人もこれはこれで綺麗でいいと思います。 序盤のハンニバルがムラサキと剣道の稽古をするシーンはシュールで笑えました。
ハンニバル・ライジング スタンダード・エディション [DVD]
笑うと左頬に野卑な引きつれが現れるギャスパー・ウリエルがレクターを、AVなみの豊胸が目を引くコン・リーが紫夫人を演じている。上下巻507頁分を121分にまとめたせいか、本作品には原作に書かれている、幼少期の家庭教師ヤコフ先生や紫の夫ロベール、その娘千代などが初めから登場しない。悪人以外はレクターと紫とポピール警視のみという、なんともお粗末な人物相関だ。
にもかかわらず、レクターの食材となる悪人の数は減らされていない。ディナー(殺人)シーンを売りにしたいのはわかるが、幼少〜青年期の精神形成部分が大幅にカットされているため、レクターが単なる<人肉喰いのサイコ>になってしまっている。
中国人のコン・リーに源氏物語や伊達政宗の日本的精神を語らせるには、どう考えても無理がある。せめて小雪あたりの日本人女優を使ってもらえば、もう少し和のテイストを出せたかもしれない。レクターが紫夫人から教わったものが剣道だけという描き方は、日本人としてあまりにも消化不良であり納得できない。
「羊たちの沈黙」から博士を追い続けているファンにとって、レクターは立花隆など足元にも及ばない<知の巨人>でなくてはならないはずだ。そのレクターがカニバル(人肉喰い)になった原因が、こんなにも予測可能で通俗的な理由であることに我慢がならないのである。
キネマ旬報 2007年 5/1号 [雑誌]
阿部寛特集非常に良いです。最近「大帝の剣」や「アジアンタムブルー」、「トリック」などの映画や「ドラゴン桜」、「結婚できない男」などのいろんなドラマで俳優としての個性を出している
阿部寛。 彼自身の役者としての5年後、10年後がどういう個性を持った役者になるのだろうと思うと楽しみです。これからの日本映画界を背負って立つ俳優さんの一人であることは間違いないのですから。これからも映画を中心にいろんな作品での活躍を祈っています。
ハンニバル・ライジング 上巻 (新潮文庫)
「羊たちの沈黙」「ハンニバル」でハンニバルのクラリスへの接し方とミーシャへの優しさ、紫夫人への愛情などが重なる。レクターには狂気、知性、美食を併せ持った天才という印象があったけれど本書を読んでいると、好青年の復讐から後の怪物へとなかなかつながらない。
ダークサイドに堕ちていくところの描写にいまいち深みがなく、精神のタガが外れてしまう衝撃が、生まれ持った狂気を掘り起こしてしまうところをもう少し読みたかった。