極道追踪 [DVD]
もともとは監督のアン・ホイが、「中国人女子学生が留学先の日本で自殺」という記事を見たことが発端で作られた映画。明るい話になる筈もないが、それにしてもこの映画は悲惨で救いがない。
大家に言い寄られて下宿先を出て、ヤクザの石田純一と暮らし始める女子学生チェリー・チェン。そのチェリーがバイトでホステスを勤める店を訪れた半分学生・半分チンピラのアンディ・ラウ。アンディの友人1は組に入りボスの娘を籠絡してのし上がるが結局は殺される。友人2は消えた恋人を探し続けているが、その恋人はポルノビデオ(決して「AV」ではない)に。どこかで聞いたような見たようなお決まりの悲惨話が綴られて、挙句チェリーは走る列車に・・・・。
アン・ホイにとっては母親の故郷である日本で全編ロケ、ひと昔前の新宿、渋谷、上野、横浜(MM)の風景が見られるのは年配の人間にとっては懐かしい(アンディ・ラウの車はシティ・ターボ!!!)が、日本ってこんなに暗くて寒くて寂しくて侘しい国だったっけ??と思わせる。結局アン・ホイは何が言いたかったのだろう??