格差の壁をぶっ壊す! (宝島社新書 311)
このところ言論人としての発現が注目される堀江氏の作品。
経済面や恋愛面など、格差についていくつものテーマを取り上げています。
恋愛や結婚についての著者の格差論は、非常になっとくいくものでした。
服装の話とか、すごく説得力があります。
恋愛下手や未婚にコンプレックスのある人は、この本きっと参考になりますよ。
ただ、前半の仕事など経済面での格差論については、一般人の立場からは少し離れたところで議論が展開されているように思いました。要するに堀江氏の真似は普通できないわけです。だから、東大にストレートで入学できてしまうような人とか、会社を数年で上場企業にしてしまうことができるような人には受け入れられる正論なんでしょうけど、我々が素直にそうですねとは思えない主張もあります。で、格差というのは、社会的に成功する人が現れたから生じたものではなくて、社会的に脱落していく人が増えてきたから生じた問題なわけで、できればそういったどうしようもない人が実践できるような解決方法を提案してもらえればなあと思いました。
生命保険のウラ側 (朝日新書)
保険のプロが書いた生命保険のウラ側の話が沢山出ています。
これを読むと、保険会社の営業マンがどういう方法で複雑な保険商品を売ろうとしているのか、
業界の実態が垣間見えます。そのカラクリを解いて、保険の買い手の立場にたった意見が、
分かりやすく説明されています。
著者は「掛け捨ての定期保険だけでいい」と述べております。その詳しい理由は、
是非著書を読んで頂きたいのですが、「シンプルで、内容が自分にもよくわかる保険」のみに、
入るべきだというメッセージは非常に明確です。
また、この本はそれだけでは終わらず、医療保険、学資保険、がん保険についても、
著書の保険商品に対する見解が明確に述べられていて、購入する必要 があるのか
どうか分かります。すでに保険に入っている人の見直しの仕方や、保険のセールス撃退法など、
実際に保険会社で長年営業をしていた著者ならではの話も興味深いです。
「これから保険に入ろう」、「学資保険が気になる」、「今の保険を見直したい」と
、何かしら保険について関心のある方が読めば、必ず学びのある保険のとても良い入門書です。
マインドコントロール2 今そこにある情報汚染
先日の東日本大震災など、今は地球レベルで大きな変革期であり、原発、環境問題、経済問題などの多くの「膿」が表面に出てきていると感じる。この「膿」について「テレビ・新聞等の報道機関は、しっかりと向き合っていないのではないか」と感じている方は多いと思う。
国内の報道では伝えられていないこと。そこに真実があるなら、我々一般人はどのようにして真実を知ればよいのだろう。本書は、報道によって日本人に断片的にしか与えられない情報を、一段上の目線からまとめられており、一読すれば、多岐に渡る世の中の変化に対して、有益な心構えを持つことができる。
本書のような「真実」について書かれた本が、最近多く出版されてきていると感じる。これら「真実」が国内の報道機関によって明るみに出るのはいつのことだろう。