奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! (ビタミン文庫)
意外な事に、朝食をとるよりも抜く事の方に健康の根本が存在していた。
前日の夕飯から今日の昼食まで、水分だけは十二分に摂取し、18時間の食事を抜く半日断食の正しい方法と効用が紹介されている。
身体は栄養を半日絶たれると自己融解を始めだし、細胞が勝手にエサ探しを始め、脂肪から血栓、腫瘍などを溶かして利用しだす。ガンが縮小するのもこの自己融解がもらたした効用と言える。
それ以外にも、眠っている本来の身体の力を呼び覚まし、体質からエネルギーの利用の仕方までも変え、環境毒素を排泄し、かつ免疫力を活性化させるという、人体の持つ自己治癒力を取り戻す効用があり、それらが解りやすく具体的に解説されているお薦めの一冊となっている。
家庭の医学書としても、是非一冊置いておきたいもの。
膵炎の人の食卓 (美味しい・ヘルシー・クッキング)
調理方法が簡単で、調理時間も短く、とても身近に利用することが出来る内容だと感じました。
膵炎の説明もあり、症状に会わせたレシピが豊富で、分かり易い内容になっていて、糖尿病の人にも利用出来る内容ではないかと思います。レシピの食材も調味料も普段使っているものがほとんどなので、特別に買いそろえる必要もなく料理を始めることが出来ました。
膵炎の食事だけに絞った本はなかなか探すことが出来なかったので、とても助かります。
「半断食」健康法
簡潔にいえば現代の過食は「冷え」と「血液の不健全化」をもたらし、ガンや脳梗塞、糖尿といった現代病を生んでいる。したがって、「少食」にしつつも「冷やさない食べ物」を意識して摂取すべきである。また「冷え」「血液の不健全化」は過食だけでなく「ストレス」による血行不良、「運動不足」による発熱不足も大きな原因である、という点も押さえておかねばならない。実践においては朝は人参・りんごジュース1−2杯と昼はそばやラーメン、夜は基本的に何でも食べていいしお酒もOK(8分目)。(ちなみに本書にも書いてあるが朝によく動く人、つまり農家の方などは朝は食べるのがよいとする。デスクワークの人向けといっていい。)
そして重要な点は「水の飲みすぎ」は絶対にダメだという点。これは新谷弘実氏と違うところだ。新谷氏は胃腸が全て、という哲学らしい。もちろん石原氏も胃腸の健全化を唱えているが本格的に東洋医学を押さえていることから、「水の飲みすぎ」は「水毒」となり、同時に「冷え」の原因となるとして警鐘をならしている。新谷氏には「冷え」というポイントを押さえてないから大量の水の摂取を勧めるだろう。一方「福田安保理論」という「冷え」にも配慮しながら「交感神経・副交感神経」にアクセントを置いた最近流行りつつある健康法があるが、石原氏と新谷氏よりもいささか説得力に欠ける。というのも理屈ではまぁ納得できるが「交感神経・副交感神経」の図で自分には全くといっていいほど当てはまらないからだ。
さて、この石原氏の本では断食がエジプトやギリシャ、キリストからインドにおいて効果を発揮していたことを教える文献を紹介するだけでなく、近世の医学者や現代の医学者らの大量の実証を紹介し説得する。その説得力は新谷氏や福田安保理論をはるかに超える。私は去年・今年に入って江戸時代の貝原益軒に始まり最近流行の新谷氏を含めた何冊かの健康法を読んだが、その読みやすさと内容からしてこれがベストである。また新書で安い。今年最大の収穫だといってもいい。本当に一読を勧めたい。(ちなみに東京都知事の石原慎太郎もこの断食プログラムの常連である)