The MANZAI 6 (ポプラ文庫ピュアフル)
シリーズ完結の帯に驚きながら購入しました。
1発売時から読んでましたので、区切りの良い時点でまとまり良く終了するのかな、と思いましたが、
最後でどんでん返しがきましたね。
展開的にかなり唐突な最後であったと感じた方もおられるようですが、
私はこのシリーズだったらこんな終わり方もアリだな、と思いました。
なんと言ってもバッテリーやNo.6とはテーマも作風も全く違うし、
時事ネタ、お笑いネタも多くエンターテイメント色がつよい作品です。
他作品と求めるものが同じだとすれ違ってしまうのだと思います。
個人的には笑わせてもらったし、1〜5まで読んでいた方、
このシリーズの作風が好きな方にはおすすめできる一作だと思いました。
自分は20前半ですが、あまり年齢は関係ないかと思われます。
しかし映画化の話はどうなったんでしょう…謎です。
The MANZAI
前々から欲しい欲しいと思っていたのですが、こちらで見ている限り評価が低いように思われて、ためらっていました。
ですが、失敗でも良いや!と思い切り購入してみたらビックリ!
本当に原作どおりの面白さや優しさ、可愛さに溢れていて、大満足でしたヽ(*^^*)ノ
迷っている方、ぜひぜひ聞いてみてください。
私は、幸せな気分になりましたよ〜。
一鬼夜行 (ポプラ文庫ピュアフル)
久しぶりに面白い妖怪小説に出会えました。
ストーリーはありきたりなものかもですが、変にホラーやミステリー仕立てにしたりしていないのが良かったです。
人間と妖怪の人情物語。
是非、読んでみて下さい!!
汚れた英雄 デジタル・リマスター版 [DVD]
ようやくのDVD化、嬉しい限りです。
プライベートで世界制覇を目論む孤独なライダーの顔と
ジゴロの顔。
決して真似することができないような女性への花の贈り方や
その日の着こなしを決める際の仕草など
伊達男は、こう在るべきという教科書のような内容。
もちろん、モータースポーツファンをも納得するような
当時としては、かなり画期的なカメラワーク。
ヘアピンで転倒してからの、コース復帰の仕方など
憎いぐらいにツボを刺激してくれる。
元の小説とは、全く別物のストーリーになっているが、
男なら、この映画を観た直後ぐらい
晶夫流キザに振る舞ってみたいもの。
バッテリー (角川文庫)
個人的には好きな作品。野球に興味はなかったが、この作品によって少しは興味を持てたと感じている。
どこがそんなに良かったか。それは、心理描写である。
とにかく凄いとしか言いようがない。中学生の、少年の、ベースボールプレーヤーとしての心情が、しっかりと描かれている作品だ。それは主人公・巧にしてもそうだし、彼のキャッチャーである豪にしても同じである。私たちが中学生の時に感じたであろう、不安や些細な出来事に対する気持ちなど細かく書いてあり、非常に共感する部分が多かった。
私はこのように思うが、中にはBL的だとか野球小説ではないと考える人もいるだろう。
しかし、これから成長していく子供達にとって、こういう小説こそ読まれるべきだと思う。いろいろな世界、考えを知ることにより、豊かで自分なりの思考を持つことができるのではないのだろうか。
これからも、是非この作者に注目していきたい。