HATCHET/ハチェット [DVD]
ホラーファンならニヤッと出来る3人を贅沢に使っています。
と言う訳で
ロバート・イングランドとトニー・トッド目当てで購入したらゲスト出演状態でした。
でも、
こんな風に!
あんな風に!
よし次はこんなんどうよ!
と言わんばかりにバリエーションに富んだ殺しっぷりに爆笑出来たので満足。
続編も作る(作った?)らしいので楽しみです。
エルム街の悪夢 Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)
ウェス・クレイブンのアイデアに便乗しただけのイマドキ風ホラー。
基本的に旧作を焼きなおしただけで独創性は皆無。
その上オリジナルの方が遥かに面白かったです。
オリジナルの1作目は、ロバート・イングランドのフレディが放つ邪悪な雰囲気が作品全体を覆っていました。
ところがリメイク版のフレディは存在感が薄くてパンチが無い。
「わっ!」と驚かすシーンはありましたが、そんな小手先の演出じゃオリジナル版のファンは納得しませんよね。
またジャッキー・アール・ヘイリーの風貌もフレディに相応しいとは思えない。
顔がでかいせいか手足が短く見えてスタイルが悪いです。
また見開いた目が自信たっぷりに見えたロバート・イングランドに対し、小さな目が弱々しい表情に見えてしまいます。
ジャッキー・アール・ヘイリーはこの作品においてはミスキャストだった気がしてなりません。
ストーリーでは、エルム街の住人がフレディに火を放つシーンはちょっと衝撃的でした。
また主人公ナンシーの親友クリス(オリジナルでいうところのティナ)のシークエンスはそこそこ怖かった。
でもクリスが殺され、主人公が活躍しはじめるそれ以降がイマイチ盛り上がりに欠けます。
オリジナル版が好きだからこそ厳しい評価になってしまいましたが、総評としては決してつまらない作品ではありません。
ただ、もう一度リメイク版を見たいかと聞かれたら「見ない」と答えますね。
リメイク版鑑賞に時間を費やすくらいなら、何十回と見たオリジナル版をまた見ます。。。
マイケル・ベイ製作のリメイクホラーはどうも苦手。
「オリジナルを超えてやる!」という意気込みが感じられない。
オリジナル版のネームバリューだけで荒稼ぎしてるように見えてしまいます。
とか言いつつ、好きな作品のリメイクと聞くと見ちゃうんですけどねえ。
降神(おりがみ)
なのるなもないと志人の2MCからなる降神のファースト。
日本という国で生きる上で恐らく多くの人が直面するだろう矛盾や憤り
やるせなさを吐露したリリックはTBHのBOSSの求道的なそれよりも
より身近なものに感じるのではないでしょうか。勿論BOSSのリリック
が悪いと言ってるわけでは全くないです。
身近で、そして決して明るい未来を打ち出すものでは無いリリックは
憂鬱を誘いますが、それでも繰り返し聴かせるだけの中毒性があります。
正統派のなのるに対して余りにも個性的な志人のフロウは最初拒否反応を
起こすかもしれませんが、その時期を通過すればきっとハマるでしょう。
templeATSの面々によるトラックも軒並み非常にレベルが高い。
リリックについてもう少し突っ込んだ感想を書くと、この国で社会批判
などは無意味なように思います。不景気だと言っても食うには全く困らないし
命の危険を感じることも滅多にない。それに日本人の性質上そういった
批判は余り意味を成さないように感じます。
TBHや降神の様に個人の精神面に直接訴えかけていくようなリリック
こそ日本のHIPHOPが目指す境地ではないか、と個人的に思ってます。